ワキ汗を止める方法｜ボトックス注射を悩む前に手軽で安価な塩化アルミニウム溶液がおすすめ

以前「汗ジミ防止対策｜おすすめアイテムをレビューと共に一挙紹介！」でも、簡単に紹介したのですが、なかでもイチオシの「塩化アルミニウム溶液」について今回は詳しくレポートします。

本当にワキ汗はこれだけで何の心配もしなくてよくなったと言っても過言じゃないです！

塩化アルミニウム溶液とは

塩化アルミニウム溶液は汗を出す管(汗管)の細胞に作用し、この管を閉塞させることで発汗が減少するといわれています。

塩化アルミニウムは市販の制汗剤の主成分としても使われるほか、腋窩(ワキの下)や、手足の多汗症の治療にも使われています。

日本皮膚科学会による「原発性局所多汗症診療ガイドライン」では、原発性局所多汗症の治療について塩化アルミニウムの単純/ODT外用は、まず全ての部位に対して第1選択にすることが推奨されています。

ちなみに第2選択として、ボツリヌス毒素局注射法(ボトックス注射)が挙げられています。

つまりどういうことかというと日本皮膚科学会のガイドラインには、ボトックス注射をする前に、まずは塩化アルミニウムを試すのがオススメですよということが書かれています。

市販の制汗剤では効果がいまひとつだけど、ボトックス注射をするほどではという方にピッタリです。

ちなみに原発性局所多汗症とは、以下の6症状のうち2項目以上当てはまる場合が多汗症と診断されています。

重症度は「自覚症状により、発汗によって日常生活に頻繁もしくは常に支障をきたすようであれば重症の指標」にしているそうです。

詳しく知りたいという方は、エビデンスのレベルや推奨度(有効性)なども日本皮膚科学会ガイドラインで確認できます。

参考：日本皮膚科学会「原発性局所多汗症診療ガイドライン」

えびす調剤薬局｜塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液

塩化アルミニウム溶液は、皮膚科などで院内製剤として処方されていますがネットでも購入できます。

今回、購入したのは薬剤師調剤薬局店「えびす調剤薬局」の塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液です。

多くの皮膚科で処方されるものと同じ、塩化アルミニウムの濃度は20％です。

薬剤師さんが作る医薬品（薬局製造販売医薬品）で、知識を持った薬剤師さんとのメールのやり取りで、処方箋なしで楽天市場やYahoo!ショッピングで購入できます。

使用の注意点などが記載された専用ガイドも同封されていますが、メールや電話でもサポートしてもらえますので安心です。

とにかく安価。30ml入りで送料を合わせても数百円で購入できるんです。

ベンザルコニウム液とは？

えびす調剤薬局で販売されている塩化アルミニウム・ベンザルコニウム液は多汗だけでなく、ワキガに悩んでいる方にもおすすめです。

汗に含まれるタンパク質や脂質と、皮膚の常在菌が混ざって臭いの原因物質を作りますが、ベンザルコニウム塩化物は皮膚の常在菌を殺菌する効果があるためです。

ただベンザルコニウム塩化物の殺菌効果は持続性があまりないそうなので、ワキガ対策の方は夜だけでなくお出かけ前にも使用した方が良いかもしれません。

手汗やワキ汗が多いだけの人には不必要なベンザルコニウム塩化物が含まれていますが、医薬品に不要な成分が含まれることは普通のことで特段、副作用が懸念されるとは考えられず、過度の心配は不要だそうです。

購入方法

楽天市場やYahoo!ショッピングで通常の商品同様カートに入れて購入できますが、注文時には以下の設問に回答が必須です。

基本的にプルダウンで選ぶだけなので、時間は1分もかかりません。

注文後は1、2時間ほど（営業時間外の場合は翌営業日）で「注意事項への承諾」に関するメールが届きます。

メールに記載されているURLアドレスから「第1種医薬品商品に関するご連絡」を確認し「承諾する」ボタンを押せば注文完了です。

あとは待っていれば、中身や商品名が分からないように包装されて商品が届きます。

使用方法と注意点

使用方法や使用上の注意点については、きちんと下記のようなガイド用紙も同梱されています。

【効能・効果】
皮膚の殺菌・消毒

【用法・容量】
必要に応じ、適宜患部に塗擦します。

【成分と作用】
100ml中に次の成分を含んでいます。

成分	100ml中	作用
塩化アルミニウム(Ⅲ)六水和物	20.0g	収れん作用を発揮します。
ベンザルコニウム塩化物	0.02g	殺菌・消毒作用を発揮します。
精製水又は精製水(容器入り)	適量	溶剤。

出典：えびす調剤薬局

使用方法は、就寝前に塗布して、朝に洗い流すかふき取るだけです。

効果判定は5、6日ほどで効果が充分な場合は隔日、2～3日に1回と使用回数を減らします。

最初に顕著な効果を感じたのは3日目でした。使用頻度は現在2、3日に1回ほどで効果は継続しています。

注意点

・傷がある場合は控えて下さい。
・脱毛した場合は1日塗るのを控えて下さい。
・レーザー脱毛など処置を行う場合はその施設で使用の可否をご相談下さい。
・直射日光の当たらない涼しい所に保管してください。冷蔵庫が最適です。
・衣服にこの薬が接触すると、この薬の成分によって色が変わる恐れがあります。

出典：えびす調剤薬局「使用上の注意点」

衣類が変色する可能性があるのかと心配しましたが、就寝時の衣類も含めて1枚も変色はしませんでした。

ただ高価な洋服や、大切な洋服の時は念のため脇汗パッドなどを併用した方が良いかもしれません。

使用レビュー

わたしは正直、汗をかく量も人並み程度で多汗症ではないと思います。

とはいえ毎日の通勤で40分も歩きますので、真夏は通勤時のワキ汗対策にとても気を使って、あれこれ試しました。

結論から言うと、ワキ汗については塩化アルミニウム溶液で完全に解決したと言っても過言ではありません。

何日目くらいから効果があったのか、デメリットなども詳しくレポートします。

使用初日

無色無臭で見た目もテクスチャーも水と区別が付きません。

水と異なる点は、乾いたあとはわずかに肌触りがギシギシする感じがあります。

お風呂に入って就寝前に、2、3滴ずつを両ワキに塗布します。翌朝、濡れたタオルで拭き取りました。（洗い流してもOKです）

翌日は劇的な変化はありませんでした。なんとなく汗が抑えられてるような、気のせいと言えば気のせいかなくらいです。

2日目も初日同様、著しい効果は見られませんでした。

3日目

3日目の夜、塗布した瞬間に最初の変化がありました。

塗って数十秒すると肌に刺激を感じました。1、2目は全く何も無かったのですがピリピリチクチクという刺激です。

刺激は塗ってから乾燥するまでの5分間ほどのあいだです。5分間ずっとではなく、時々ピリッ、チクッとする、感覚的にはチクチクするセーターを素肌に直接着たような痛痒い感じです。

その翌朝は40分歩いても、ほとんどワキ汗をかきませんでした。気のせいとかのレベルではなく、明らかに違いを感じました。

5日目以降

5日目以降になると、普段なら滝汗かくような環境でも、うっすら汗ばむくらいに抑えられて、使い始めてから1度もワキ汗が洋服に染みるようなことはありません。

少し汗ばむ程度の陽気なら、ワキはベビーパウダー塗ったあとのようにサラサラです。

1週間を超えてからは、使用頻度を2、3日に1回程度にしていますが効果は継続しています。

副作用やデメリットは？

副作用の症状としては、個人差はありますが乾燥したり、かゆみや刺激感があったりします。発疹や発赤といった症状がでることもあるそうです。

3日目以降も、塗ってから乾燥するまでの5分間ほど時々、肌がチクチクすることがあります。特に赤くなったりすることもありませんでした。

あと、わたしは手のひらなどはあまり汗をかかないので、塗った後に手を洗わないと手のひらが非常に乾燥しました。

それでなくても、普段からスーパーのビニール袋が開けられずイライラするので必ずすぐに手を洗うようにしています。

最初はまとめ買いをせずに1個で充分

最初の1週間ほどは毎日、塗布して1週間を過ぎてからは2、3日に1回程度の使用です。

お試しで容量30ml入りを1つだけ購入しましたが、余裕でひと夏持ちます。むしろ余るくらいです。

30mlだと少ないと思うかもしれませんが、1回数滴しか使いませんのでなかなか減りません。

合う、合わないもありますので、初めて試す方はまとめ買いはせずに、まずは1個で充分です。

まとめ