子育て・子ども関連

息子の反抗期・思春期にイライラせず上手く付き合う対処法

今だから笑って話せますが、反抗期の息子に対するイライラがとどまるところを知らず「息子」「反抗期」「ぶっ飛ばしたい」というワードで検索したことがあります。

現在、我が家の息子は大学2年生と高校3年生になりました。

未だにケンカをすることもありますが、あの時期は何だったのかなと思える程度には良い関係を築けています。

そのきっかけや、今だから分かる反省点も踏まえ、反抗期の息子とどう付き合っていけばよいかを真面目にまとめてみました。

まずは反抗期を知る

反抗期とは「性ホルモン」によって非常に感情に敏感な時期だそうです。

思春期に大人の体へと変化する時に大量に分泌される「性ホルモン」

この性ホルモンが感情をつかさどる偏桃体に影響を与え感情の爆発が起こります。

今、メカニズムなんかどうでもいい!と思うかもしれませんが、私はメカニズムを知ることで息子の気持ちになって考えてみるきっかけになりました。

ちなみに私の友人にPMS(月経前症候群)に悩んでいる友人がいます。
どうしても生理前にイライラして旦那様にやつあたりしてしまうと。

大人でも感情を抑えるのが難しいんだから中学生ならなおさらかなと思ったり。

「あのさー」って話かけた瞬間に「あぁ?何?」みたいな返事だとイラッとしますが、そんな時に「何?その言い方!」って言わずに、普通に要件だけさらっと伝えてそっとしておけば大丈夫です。「分かったの?」とかも言わずに・・・(私の失敗談)

あの態度は悪かったなと本人も思うこともあるようで、ちょっと冷静になった時に「あの言ってた件、分かったから」みたいな返事が返ってきたりします。

子ども自身も後ろめたさを感じたり悪いとは思っていても、よくわからない感情の起伏をコントロールが出来ないのが思春期だそうです。

 

イライラを抑えるにはセロトニンを増やすことが重要!

簡単に出来ることが多いので是非、これも試してみてくださいね。

・朝日を浴びる
・夜たっぷり寝る
・リズミカルな運動
・セロトニンを増やす食生活・・・たんぱく質のほか、ビタミンや炭水化物も必要です。バランスのよい食生活を心がけましょう。
・接し方を見直す・・・子どもが反抗的な態度をとるのは当たり前と考え、真に受けず、余裕をもって接しましょう。子どものいいところを探すのも大切です。
・ガムをかむ・・・あごの筋肉は脳と直結しているので、ガムをかんで動かすと、セロトニンが増えやすいとされています。5分でOKです。

出典元:NHK あさいち

 

我が家の反抗期

長男の反抗期だなと感じる期間はわりと短かったもののピークは中学3年

まさに受験シーズン真っ只中

受験に反抗期が重なったもんだから、私も息子も余裕がなくイライラの日々が続きました。

通っていた塾の授業料は一コマ3,000円。夏期講習は、ものすごい金額になりました。

もうちょっと夏期講習のコマ数減らせないのと持ち掛けましたが、どうしてもそれだけのコマ数は必要だと言い張る息子。

分かった!それなら元を取るほど頑張って勉強するのよ!と覚悟を決まましたが、いざ夏休みに入ったら勉強どころか学校の宿題も、塾の宿題もやってない。
そのうえ塾にも何度も遅刻したり。

あんたが塾に通いたいって言ったんでしょうが!なんで遅刻してんのよ!
うるさいなー。関係ないやん。ほっといて。
誰が塾代払ってると思ってんのよー
なら辞めたらいいん?

簡単にまとめましたが、ここでは書けないほどの罵詈雑言祭りです。

ヒートアップして胸ぐらつかんで「出てけ、オラァ!」と盛大にやらかしましたことも。
ごみ箱とか宙を舞ってました(笑)

やってはいけない典型的なパターンと分かってはいるのに、売り言葉に買い言葉でまさに負のループ。

ちなみに次男は、機嫌の悪い日は返事がないか、覇気のない返事がほとんどで「ほっといてや」が口癖です。

疲れたお母さんへの処方箋

盛大な親子ケンカのあとにフーフー言いながら「息子」「反抗期」とかでネットで検索なんかしてしまった日には疲れも倍増でした。

コミュニティサイトに私と同じようなお母さんが”反抗期の息子に疲れた”とその思いを吐露しているのを見て、その気持ち痛いほど分かるわ!!と思って続きを読み進めると・・・

  • そういう風に育てたのはあなたでしょう
  • 親なんだから子どもと同じ土俵に立ってはいけない
  • 息子さんがかわいそう

もう完全に白目。

同じような体験で打ちのめされたお母さん多いと思うんです。

でも今から考えてみれば子どもが安心して反抗ができるのは、お母さんを身近な存在と感じているからこそかなとも。

そもそも反抗期という課題に取り組むうえで、誰が悪いか、何が悪いかを考えるよりも、親子で「反抗期」を乗り越えるという考え方にもっと早くに気付いていれば、もう少し楽だったのかなと今さらながらに思います。

考えるべきは誰の何が悪いかではなく、今どう乗り切るかだけで充分。

それに気付いて対策を練るようになってから、家庭内の雰囲気が変わりました。
私自身も子どももイライラすることが少なくなりました。

反抗期の息子の対処法

勉強しなさい、片付けなさい、脱ぎ散らかさない、寝てばっかりいない、夜更かししない、お弁当箱くらい出しなさいと言いたいことは挙げればきりがないほどあります。

そして言いたいのをグッと堪えてたりもしますよね。
それでも、これはさすがにって時や、ついポロっと口から出て大げんかに発展したり。

重要なのはタイミングです。

そうはいっても「今しようと思ってたのに、今ので萎えた」とか、いつもこんな返事なのにタイミングなんかないわ!って思うかもしれませんが意外とそうでもないです。

息子がテレビばかり見ているとつい「勉強しなさい」と言いたくなるのですが、ここはぐっと堪えます。

しないといけない事を先回りして指摘すると、一気に険悪な空気になりますよね。

本人もしないといけない事は分かってるはず。

私だって(晩御飯そろそろ作らないと。でも面倒だなぁ)と携帯ポチポチして、時間がダラダラ過ぎることがいまだにあります。

そんな時に「早く晩御飯作れよ」って言われたら(分かってるわぃ、うるさいなぁ)って思いますしね。

簡単な頼み事をする

例えばテレビを見ている子どもに勉強をさせたい場合は、まず子どもが動くきっかけを作ります。

そのために簡単な頼み事をします。
頼み事は面倒ではなくて、出来れば息子の得意なことがベスト。

「このアプリのここの使い方おしえて」

「ちょっとこのビンのフタ固いんだけど開けられる?」

なんだったら、そこら辺にあるビンのフタをギッチギチに締め上げて渡しましょう(笑)

そして助けてくれたら、すかさず「ありがとう」と共にさりげなく褒める。

大げさでなく「お、さすがやな」とか「困ってたから助かったわ」くらいの軽い感じで。

この時に「さて、お母ちゃんも晩御飯作るかな!あぁ、あんたも勉強しなよー」とさらっと伝える。

そうすると、わりと「はいよー」って返事が返ってきたりするんです。

もちろん毎回、都合よく頼み事もないですし、いつも聞いてくれる訳ではないですがうまくいくと自分自身も(なるほど、こうすれば良いんだな)と気持ちがストンと落ち着きます。

息子から「ありがとう」を引き出す

これは正直、私の場合は買収作戦です。
あなたのことを考えてますよアピールが目的なので、高価なものではないです。

そういえば息子がこれ欲しいって言ってたなというもの。
夏なら制汗スプレーや思春期のニキビ用洗顔フォーム、人気のシャーペンなど。

「これ欲しい言ってたよね」とさらっと渡すと「そうそう、ありがとう」と。

そんな感じでさりげなく気にかけてますよ、分かってますよとアピールをしておく。

ありがとうって言ったほうも、言われたほうも気持ちの良い言葉ですよね。

そういうポジティブな言葉を掛け合っていると、普段の空気が違ってきます。

コミュニケーションを取る

以前より良い雰囲気になってきたなと感じたら、あとはコミュニケーションを楽しめばオッケーです。

共通認識のある鉄板ネタで盛り上がりましょう。近所のおバカな犬の話や、最近見たテレビの話、昔の思い出話でも、YouTuberの話でも。

大きな声でいっぱい喋って、いっぱい笑って。
家でもそんなテンションで会話できるんだなって。

そうすると、あんなに悩んでたのは何だったんだろうって思えるほどスッキリします。
あ、家でもそんな感じで普通に話するんだなって。

ちなみに我が家で毎度盛り上がるのは声優ネタ。

リヴァイ兵長と夏目くんの声優さん同じって知ってた?じゃあ、しょくぱんマンとナウシカが一緒って知ってる?

と言い合うだけですが、これがわりと盛り上がります。

今も我が家では同じ声優さんを披露しあう会は不定期ながら継続して開催されています。
地味に結構、楽しいですよ。

おまけ(理不尽なことを言う息子を黙らせた方法)

反抗期の息子の対処法も機嫌を取るばかりでは、やってられないですよね。

たまに「はぁぁぁぁん?何言ってんの?」って言いたくなるような、理不尽なことを言いだしたりすることありませんか。

なんとか説き伏せようと正論を返しても、屁理屈をこねくりまわして、ああ言えばこう言う息子にイライラしまくるパターンのやつです。

こんなときに息子をうまく黙らせることに成功した方法を紹介します。(※重要:ただし、単純に意見が割れてるときではなく、明らかに息子が理不尽なことをを言ってるときにしか使えません。)

屁理屈に正論で返しても意味がありません。だって、あれ本人も自分が理不尽なことを言ってるってこと分かって言ってますから・・・。

ならどうすれば良いかというと、さりげない褒め殺しです。「あー!もう何言ってんの???」って時に使える一言です。

「もういいから真面目に話そうよ。だって、自分の言ってることがおかしいってこと、あなたが分からないはずないないじゃない?」

文言は臨機応変置き換えて下さいね。ただ、この「あなたが」のところがポイントです。

「なんでそんなことも分からないの!」とか「誰に聞いても、そんなのおかしいでしょ」といくら言っても屁理屈で返してきて進まなかった話が「あなたが分からないはずないじゃない?」と言うと「それは、まぁ分かってるけど・・・」と流れが変わります。

そうすると話が一気に進めやすくなりますので、このタイミングで一気に結論まで持っていきましょう。

まとめ

もちろん反抗期のパターンも家庭環境も違うわけで、同じ対策が必ず通用するとは断言はできません。

ただ、私が言いたいことはこれだけです。

お母さんvs息子ではなく、お母さん+息子vs反抗期という意識で作戦を練ってポジティブにチャレンジすれば対策はきっと見つかると思います。

いきなり何もかもがすべてウソのように上手くいくなんてことは多分ないです。

天気のように、晴れる日もあれば雨の日も、雪の日や台風の日もあります。

でもそうして向き合っているうちに心地よい小春日和が続いているなとふと振り返るった時に、そういえば反抗期のピークって過ぎたのかもとふと気づいたりするものです。