「初めてロボットがスタッフとして働いたホテル」としてギネスにも認定され話題になった「変なホテル」。
もちろんロボットも魅力ですが、わたしの1番の目的はロボットではありませんでした。
ゴーグルを装着して仮想空間を楽しむ「VR体験」ができる!!ということで行ってきました。
というわけで今回は、変なホテルとVR体験について紹介します。
目次
変なホテル 大阪なんば(旧西心斎橋)基本情報
今回、宿泊したのは変なホテル 大阪なんば(旧西心斎橋)です。
変なホテル大阪 なんば
住所:大阪市中央区西心斎橋2丁目10-16
駐車場:なし
チェックIN 15:00~/チェックOUT~11:00
若者の流行発信地「アメリカ村」の中心地に位置し、心斎橋駅から徒歩約7分という好立地。
アメリカ村は古着や雑貨店、飲食店が並ぶ若者の活気溢れるスポットです。
東京の原宿とちょっと雰囲気が似ています。(原宿は1回しか行ったことはありませんが…)
若者ばかりだと気後れするという方は、グリコの看板が有名な道頓堀や、心斎橋筋商店街なんかも徒歩圏内ですので、そちらで観光やお買い物を楽しんでも良いと思います。
ホテルの中は比較的静かで落ち着いて過ごすことができました。
チェックイン手続き
フロントカウンターでは、2頭の恐竜が迎えてくれます。
タッチパネル画面でチェックインを行います。
言語を選択すると恐竜が操作方法を説明してくれます。名前を入力して(音声入力も可能)、予約情報を確認するだけでOKです。
あとはタッチパネルの隣にある機械で支払いすれば、カードタイプのルームキーが発行されます。
レシートに記載された部屋番号を見て部屋に向かいます。
エレベーターはルームキーをかざすとボタンを押さなくても宿泊するフロアが自動で選択されます。
わたしが宿泊したのは、人型ロボットコンシェルジュ「ロボホン」のいるロボホンルームです。
客室(ロボホンルーム)
ドアを開けると左側にトイレ、右側がバスルーム。
▲客室内
ツインルームで広さは17平米ほど。広くはありませんがすっきりとして清潔感もあります。三次元スプリング構造体のフランスベッドは寝心地も良かったです。
女性には嬉しい照明付きの鏡と、男女共通のアメニティも備わっています。
スキンケア用品はありませんが、アメニティ(コットンセット、歯ブラシ、髭剃り、ヘアブラシ)は同価格帯のホテルと比べて、質は良い方です。
バスルームとトイレは独立型なので、ゆったりとバスタイムも楽しむことができます。
シャンプーやボディソープはPOLA製品ですが、個人的に香りがイマイチでした。こだわりのある方は持参したほうが良いかもしれません。
先進技術の快適性と操作性
「変なホテル」のコンセプトは、先進技術を導入し、ワクワクと心地よさを追求した常識を超えた先にある、かつてない感動と快適性だそうです。
その一つが、人型ロボットコンシェルジュ「ロボホン」です。
このロボホンですが、どんなことができるかというと歌ったり踊ったり、クイズを出してくれたりというヒマつぶしの相手から、チェックアウトの時間やコインランドリーの場所などホテルについても教えてくれます。
▲ロボホンができること
こちらからの問いかけ以外にもロボホンの方からも、そこそこ話し掛けてきます。
ちょっと静かにして欲しいという時は、頭の上のスイッチをポチッと押すと、大人しくしてくれます。
就寝時間(22時頃だったかな)になると「ボクから話し掛けるのは辞めるので用事があるときは声を掛けてね」みたいなことを言って静かになりますので、夜中に歌ったり踊ったりし始めることはありませんので安心してください。
正直、今回の滞在中にロボホンがいてくれて助かった、すごく役に立ったという場面はありませんでしたが、まぁ可愛らしい子でした。
個人的には便利だったのが、このルームリモコン。
タブレットタイプで周辺の観光地や飲食店の情報を確認したり、テレビやエアコン、照明のON/OFFの切り替えもできます。
ホテルで宿泊する時に「ここの電気はどうやったら消えるの?」ということや「エアコンのリモコンどこ?」みたいなことありませんか?
このルームリモコンひとつに集約されて操作も簡単で、とても使い勝手が良かったです。
また1Fのレストランの混雑状況も確認できます。予約なしでもレストランに行けば朝食が頂けるとロボホンが言ってました。
貸出備品のVR(Oculus Go VR)
そして今回の一番の目的、VRもしっかり体験してきました。
VRは貸出備品として1泊1,000円でレンタル可能です。今回はVRが目的だったので、VRが付いているプランを選びました。
▲貸出備品のVR(Oculus Go VR)
用意されている操作マニュアルは本当に基本的な操作手順しか書かれていません。
あとは感覚でどうぞみたいな感じですが、普段ゲームやスマホを使っている世代の方ならそれほど困ることはないと思います。
無料コンテンツのみの利用であれば、アカウントも必要ありません。インストール済みのアプリはすぐに利用できますが、数は多くありません。
好きな無料コンテンツをダウンロードすることもできますが、ダウンロードはかなり時間がかかります。ダウンロードの進捗があまりに進まないのでVRゴーグルを一旦外してしばらくテレビ見ながら待ちました。
色んなコンテンツを次から次へと楽しみたい方には煩わしさはあると思います。
VRはやっぱり凄い!
それでVR初体験はどうだったの?ということですがVRはやっぱり凄い!
視界の360°が覆われるのは平面の画面を見るのとまったく違って、その場にいるような臨場感がハンパじゃないです。
VRでジェットコースターを体験しましたが、あの急降下する時のゾワっとする感覚は実際に乗っているときとまったく同じです。
まさにバーチャル・リアティティ(仮想現実)という言葉がピッタリ!
ホラーの恐怖も尋常じゃないです。
英語だったので正直、何言っているのかはほとんど分かりませんでしたが、すぐ目の前でとんでもないことになって心臓のバクバクが止まりません。
ただ、ものすごく酔いました(笑)
テレビ画面でスーパーマリオGALAXY見てるだけで酔いそう…という方は、数分でグロッキーになるゲームもあります。
なんば以外の変なホテルでもVRの貸出はある?
なんば以外でも、VRの貸出可能な「変なホテル」もたくさんあります。
ざっくり調べてみたところ、下記の変なホテルでもVR貸出可能なようです。(2020年7月時点)
VR貸出可能な変なホテル
東京 銀座/大阪 心斎橋/京都 八条口駅前/金沢 香林坊/大阪 関西空港/東京 西葛西/東京 浅草田原店
念のため、宿泊前にご自身で確認して下さいね。
変なホテルなんばの感想
VR付きの宿泊プランのツインルームで大人2名 食事なしで料金8,500円(4,250円/人)でした。
大阪観光に好立地で、清潔感もあり、バストイレも独立型でそれだけでも費用対効果(コストパフォーマンス)は悪くありません。
さらにVR貸出料金も含めての金額なのでわりと満足度は高めです。
あえて辛口な感想をするなら、ロボットの接客には過度の期待は禁物かなと思います。
チェックインはタブレットと清算機があればできますし、フロントの恐竜ロボットは、ほぼお飾りです。
ロボホンもかゆいところに手が届くような機能はなく、分からない質問はスルーしますし人のコンシェルジュがこの態度なら大問題です(笑)
とはいえタブレットと清算機が置いてるだけだと味気ないですが、ロボットがいるだけで大人でもほっこりと楽しい気持ちにはなりますし、子どもも喜ぶと思います。
ですので「ロボットが接客してくれるホテル」というより「ロボットがいるホテル」くらいに思っているとちょうど良いかなと感じました。
個人的には、変なホテルの魅力はロボットの接客よりもVRのような他のホテルにはあまりない先進技術のサービスです。
ホテルによって異なりますが、下記のようなサービスが提供されています。
変なホテルで提供されている先進技術サービス
ハンガーに掛けて吊るしておくだけで服のしわ、ニオイ、ダニや花粉をリフレッシュしてくれるスチームウォッシュ&ドライ「スタイラー」
中足骨をマッサージする世界で唯一のフットマッサージ機「ソラーチ」
寝床内を快眠温度33℃にキープし、寝入りを-1℃、 目覚めを+1℃で温度の力で眠りをコントロールし最適な睡眠環境を生み出す「ふとコン」
買うには手が出ないけれど一度試してみたいなと思うような先進技術サービスを手軽に体験できる変なホテル。
利用される際は、どんなサービスがあるのか是非、確認してみて下さいっ。