医療保険をいったん解約したものの、やっぱり入り直すことにしたので保険無料相談の窓口に行ってきました。
わたしが利用したのは、検索ですぐにヒットするような大手の保険無料相談窓口です。
保険の無料相談窓口とは、結局のところ保険の営業窓口なわけです。出来る限り知識武装して行くことにしました。
保険会社の比較や特約も下調べして、FP(ファイナンスプランナー)資格も取りました。
そこまで警戒するなら、もう自分で保険見直して、自分で選べよって感じですが(笑)
保険会社など、ある程度決めてはいましたが、それより良い保険が見つかるかもしれないという期待と、どんなものか知っておきたいという好奇心で行ってきました。
今回は、保険相談窓口ってどうなの?カモにされるんじゃない?という方に、忖度なしのぶっちゃけの感想をお伝えしたいと思います。
保険無料相談窓口の全体的な流れ
保険相談の流れはこんな感じです。
予約して相談窓口に向かう
当日予約でも大丈夫かなと、WEBで予約状況を確認すると当日は電話予約しか受け付けていませんでした。
電話をすると週末ということもあってすでに予約でいっぱい。
1人当たりの相談時間が長いので、そもそも1日の予約受付枠は多くないようです。
予約が必要ないところもありますが、無駄足にならないように予約はしておくのが無難かと思います。
現在、加入している保険があれば、保険内容の分かるものを持参して下さいとのことでした。
すでに解約済でしたが、とりあえず解約前まで加入していた保険の契約確認書類を持参して向かいました。
シート記入+ヒヤリング
シートに必要事項の入力をします。
あらかじめ「プライバシーに関することも伺いますが…」とことわりがありましたが、年収や貯蓄額、持家かどうか、住宅ローンの残高の記入欄まであります。
記入したシートをもとに、どういった保険相談か、どういう保険を希望しているかなど、詳しいヒヤリングがあります。
加入している保険の説明+アドバイス
わたしは保険をすでに解約していまたが一応、加入していた保険の内容をどんな風に分析して貰えるのか知りたかったので、「解約前提で見直したい」という体(てい)で契約確認書類を見てもらいました。
どんな保険内容になっているか結構、詳しく教えて貰えます。
契約確認の書類を見ただけで、書類には書かれていないことも、プロが見れば分かることがあるんですね。「へぇ~」と思うような契約確認書類の見方も教えて貰えました。
解約前提と伝えていたこともあってか、契約確認の書類を見ながらの分析後すぐに今後の保険の提案に移行しました。
同じ保険相談窓口に行った友人は加入している保険の分析シートも作って貰っていました。
保険の提案
希望の条件をシステムに入力し、希望に合致する保険プランの中からおすすめの保険を提案されます。
保険商品の説明時間は結構しっかり取られています。他社との違いなどアピールポイントを詳しく説明して貰えます。
今回、2社を提案されました。2社以外の保険プランについては、詳しい説明はありませんでした。
保険無料相談窓口に行くメリット
保険相談窓口に行くメリットは結構たくさんあります。
現在の保険内容を無料で見てもらえる
保険の無料相談は、現在の保険内容が分からない人にとっては、とても良いサービスです。
以前も紹介しましたが、こんな記事があります。
「夫は、3000万円の死亡保険に入っています。ずっと保険料を払い続けてきているというのに、夫が60才を過ぎたら、“死亡保険金は200万円です”と言われました。同じ保障が必要なら追加の保険料を払えと……これって、ダマされてますよね?」
保険に詳しいファイナンシャルプランナーの長尾義弘さんが言う。
「これはよくある勘違いです。この保険は『定期保険特約付終身保険』といって、かつて日本の生命保険の主力商品でした。主契約は終身保険で、それに60才までの定期保険特約がついたものです。60才までに死亡すると3000万円が受け取れるものですが、それには“内訳”があり、定期特約部分が2800万円あって、その特約が切れると、終身部分にあたる残りの200万円しか残らない。
出典:Yahoo!JAPAN3000万円の死亡保険」のはずが「200万円」と言われて憤る60代女性の勘違い
わたしが20年ほど前に加入した保険も、この定期保険特約付終身保険です。
もっと早くに解約しておけば良かったと後悔しています。
もちろん納得して加入しているのであれば良いのですが、勘違いや思い込みで、いざという時に思ってたのと違うということになったら悔やんでも悔やみきれませんしね。
今と20年前では保険も全然違いますので長い間、保険を放置している人や、加入している保険の内容がよく分からないという方は見直しはしておいた方が良いのは間違いありません。
いま加入している保険をやみくもにけなして新しい保険を勧めるということはなかったです。きちんと保険内容を説明して貰えます。
現在加入している保険を踏まえて、より希望に沿った保険を提案してもらえるのですから保険に加入する派の人にとっては間違いなく良いサービスだと思います。
ひとつ注意しておきたいのが、保険の無料相談会社からすれば、無料相談だけで終わってしまえば利益は発生しませんから、新しい保険の加入に繋げようとはします。
保険相談窓口の提案は「保険を見直して、より良い保険に加入しましょう」ということです。
保険プランを聞いたうえで、保険に加入しない、もしくは今の保険の不要な特約だけを切るという選択肢も自分の中では持っておくと良いと思います。
ウェブでは見つからない安い保険プランが見つかる
保険相談窓口に行くと、ウェブで見つからないような安い保険プランが出てきます。これは結構、驚きました。
各保険会社のウェブ公式サイトからでも保険料金の見積もりが出来ますよね。
公式サイトの見積もりって、たいてい入院1日5,000円からのプランからしかないんです。
わたしは入院1日3,000円で良いと考えていたのですが、ゼロではないものの、なかなか見つからない。
ところが保険相談窓口に行くと、入院1日3,000円プランが普通に出てくるんです!
しかも公式サイトでは入院1日5,000円からしか選択できなかった〇〇保険や〇〇保険にも3,000円プランがあったんかい!!という。
「この〇〇保険とかウェブの公式サイトの見積もりでは入院1日5,000円からしか無かったんですけど!!」と保険コンサルの方に聞いたところ、当然のように「そうなんですよぉ。ホームページだと出してないところ多いんです。」だそうです。
入院1日3,000円の医療保険プランを検討している方はこれだけで行く価値アリです。
分かりやすい保険プラン比較資料を貰える
保険会社の公式サイトで保険プランの特徴や金額などを調べることは簡単にできます。
ですが、何が面倒かというと他の保険商品との比較です。
それぞれの保険会社の特約や特徴を確認し、見積もり金額を書き出すのはものすごく時間もかかり大変でした。
それを一目で比較できる資料が貰えます。しかも、これが見やすくてよく出来ています。
わたしが何日もかけて書き出したものより情報も網羅されていてはるかに分かりやすかったです。
\まずは資料を見て比較検討したい方は資料一括もできます/
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複数の保険を一度に相談・手続きできる
生命保険と損害保険など、異なる保険を見直したいという場合も、取り扱いのある保険相談窓口なら同時に相談・手続きできます。
さらに例えば、がんに手厚い医療保険を検討している場合、医療保険に特約としてがん特約を付けるのか、医療保険とは別で他社のがん保険に加入する方が良いのかも、比較することができます。
契約する場合も複数の保険を同時に手続きできますので、手間がかからない点はメリットといえます。
保険無料相談窓口に行くデメリット
保険無料相談窓口には、もちろんデメリットもありました。
外貨建ての保険を勧められる
保険無料相談窓口で、外貨建て保険を勧められたというケースが非常に多いんです。
わたしも、銀行に預けているなら検討をと10年分の全期前納外貨建て保険を勧められました。
全くごり推しはされません。「良い商品があるので少し紹介させて下さい。」という感じなので、さらっと断れば終わりです。
ただ、非常にお得な保険商品に感じるような営業トークスクリプト(台本)が、しっかり完成しているなと感じました。
「外貨建て保険だと11年目以降は解約払戻金が111.5%~になります。」なんて言われると、「銀行の定期預金でも金利は0.2%以下のところが多いし良いじゃん!」って気持ちにもなりますよね。
元本割れや為替リスクについての説明はありますが、仕組みや、具体的なメリット・デメリットをきちんと理解しないままに飛びつくのはNGです。
外貨建て保険は銀行は元本が保証されているのに対して、外貨建て保険は元本割れのリスクがあります。
さらに外貨ですので為替リスクもあります。10年後の為替レートなんて全く分かりません。
現に約10年前の2011年の10月には1ドル=75円32銭だったのが、2021年7月現在では1ドル=110円13銭と、かなり差があります。
外貨建て保険が良いか悪いかはさておき、掛け捨ての医療保険の相談に来たと明確に伝えていたうえで、貯蓄型の外貨建て保険の話を聞かないといけないのはデメリットに感じました。
知識ゼロでは1回で保険プランを決めるのは難しい
保険プランを比較するためには、まず主契約や特約など、どんな保険プランにするか条件を決めないといけません。
それなりに説明はして貰えます。ただ知識ゼロだとその場ですぐに判断するのは難しいと思います。
例えば、「入院給付金は入院した時に支払われる給付金です。1日3,000円~20,000円から選べます。いくらにしますか?」と言われても、すぐに決められませんよね。
そこで「一般的には5,000円くらいが妥当と言われています。」や「5,000円を選ぶ人が多いです。」と保険コンサルの方に言われたら「じゃあ、5,000円で」ってなりませんか?
そんな感じで進んでいきます。一つずつ掘り下げてしまうと、時間が全然足りませんので仕方ないといえば仕方ないのですが。
これで完成した保険プランが自分に最もふさわしい保険プランかというと、うーんって感じがしませんか?
納得できるという方は全然オッケーです。でも結局、自分の希望というより、ただ保険コンサルの方の意見を反映しただけの保険プランだなと感じてしまう方もいると思います。
相談は何度でもできますし、他の保険相談窓口に行くという手もありますが、やっぱり知識ゼロで理想の保険プランを1回で決めるのは難しいように思います。
\予備知識をつけておきたいという方に/
医療保険を自分で見直す|データで分かる必要な特約って何?
実際に行って分かったこと
実際に行ってみて、想像と違ったということもあります。
すんなり帰してもらえる(笑)
正直ごりごりのクロージングがあるのかと警戒しまくっていましたが全然ないです。
持ち帰り用の資料が用意されていますし「持ち帰って検討してみて下さい」が前提のようで、今ここで決めましょう!ということはありません。
保険に全く興味がない人に保険契約を勧めているわけではなく、保険を見直したいという方に、”より良い保険を”と提案しているわけですから、ごり押ししなくても保険プランに納得さえして貰えれば契約の流れになりますしね。
友人は相談だけで保険契約には至らなかったのですが、ハガキが1枚届いただけで、それ以上の営業は全く無かったとのことです。
保険比較システムの意義…
実際に行ってみて気付いたのが、保険料を安く抑えたいならこの保険会社、女性向けの特約重視ならここ、がん特約ならここというのが、ある程度決まっているのかなというのは感じました。
というのも、パソコンの保険比較システムに希望する保険プラン・特約などを入力すると条件の合う保険会社がヒットするわけです。
この比較結果をもとに検討するという流れかと思いますよね。
わたしの担当をした保険コンサルの方、この保険比較システムを使わずにヒアリングの時点で2社の保険パンフレットを取って来たんです(笑)
結局、パンフレットを持ってきた保険会社と他にも数社ヒットしていましたが、「おすすめはこの2つです」とパンフレットの保険会社をおすすめされました。
システムが最適解を弾き出すのではなく、ヒットした中から結局のところ、おすすめ保険を決めるのは保険コンサルの方なんだなと…。
まぁ、だから良いとか悪いという訳ではないのですが、思ってたより保険比較システムって「比較しました」っていう形だけの使われ方になっている気がしないでもないかなと。
このシステムの比較結果をプリントアウトしたものを頂けましたので、そういう意味では保険比較システムは活用されていますが。
保険無料相談窓口の選び方
保険選びは慎重にすべきですが、保険相談窓口選びから悩んでしまったら、道のりは長すぎですよね。
いくつかの保険相談窓口を比較しましたが、保険相談の流れ、サービス、取り扱い保険会社など大きな差はありません。
もし納得出来なければ他をあたれば良いだけです。
とはいえ、少しでも良さそうなところを選びたいという方のために、こんなところを参考に選んでみてはというポイントを紹介します。
取り扱い保険会社数は生命保険15社以上あれば充分
大手の保険相談窓口であれば取り扱い保険会社数は生命保険で20社以上を取り扱っているところも多いです。15社あれば充分、比較できます。
保険コンサルの方曰く「弊社より、もっと多くの保険会社を扱っているところもありますが、主要な保険会社をしっかり抑えていますので安心して下さい。」との事でした。
これは本当にそうだと思います。比較対象にもならず埋もれてしまう保険会社がいくら多くても意味はないですしね。
取り扱い保険会社数が多いこと自体は良いと思いますが、少しでも多いところをと躍起になる必要はないです。
アクセスしやすい場所や訪問型・オンラインに対応している
保険相談は、窓口にこちらから出向くタイプ、自宅やレストランなど好きな場所を指定できたり、オンラインに対応しているなど様々あります。
1度きりの相談になる可能性もありますが、保険の加入を決めた場合は手続きなど2、3回は出向いたり、来てもらったりする必要があります。
しかもアフターフォローもしてもらえるところがほとんどで、給付金請求や住所変更等、事務手続きまでサポートしてもらえる保険相談会社もあります。
ですので、出向く場合は自宅や会社から近いなどアクセスしやすい場所や、オンライン対応もしているところなどを選ぶと後々も便利です。
何か貰えるかもしれない(笑)
無料相談でプレゼントが貰える場合が非常に多いです。プレゼントはあくまでオマケです。
本来の目的は保険を見直したり、納得できる保険に加入することではありますが、せっかくなら貰えるものは貰っておきたいですよね(笑)
しかも、わりと良いものが貰えたりします…。
保険相談窓口ピックアップ
上記の条件を満たす保険相談窓口のみ、随時追加していきます。
・平均約12年とのベテランFP揃い
面談者を対象とした満足度アンケートで97.3%の方が満足しています。またコンサルタントの方の業界経験年数が平均12年と経験豊富。過度な営業などがあればコンサルタントの変更をしてもらえるイエローカード制度もあり、強引な営業は一切ないと明記されています。
相談方法 | 訪問(指定の場所まで来てもらえます) |
---|---|
取扱保険会社 | 約30社(うち生命保険会社21社) |
プレゼント | あり(WEB申込⇒保険相談+面談後アンケート回答でもれなく) |
まとめ
今回の内容のおさらいです。
全体の流れ
予約・来店⇒シート記入+ヒヤリング⇒現在加入している保険の説明+アドバイス⇒保険の提案
メリット
・現在の保険内容を無料で見てもらえる
・ウェブでは見つからない安い保険プランが見つかる
・分かりやすい保険プラン比較資料を貰える
・複数の保険を一度に相談・手続きできる
デメリット
・外貨建ての保険を勧められる
・知識ゼロでは1回で保険プランを決めるのは難しい
分かったこと
・すんなり帰してもらえる
・保険比較システムで絞った結果、最終的に提案する保険プランを決めるのは保険コンサルタント
選び方
・取り扱い保険会社数は生命保険15社以上あれば充分
・アクセスしやすい場所や訪問型・オンラインに対応しているが良い
・無料相談するとプレゼントが貰える場合が多い
あくまでわたしの実体験に基づく感想です。保険相談会社によって異なる部分もあると思いますが、その点はご了承下さい。
ものすごく警戒していましたが、結果としては事前に想定していたより安い保険料のプランを提案して貰えて満足しています。
いったん持ち帰って確認しましたが、納得のプランでしたので後日、契約しました。
保険を見直したい方やどの保険が良いか分からないという方にとっては、うまく活用すれば需要と供給にマッチした良いサービスだと思います。
ただ丸投げでも成立してしまうほどよく出来たサービスだけに、持ち帰ってもう一度ゆっくり検討して充分に納得したうえで決めることが大切ですね。