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寒の地獄旅館レポート|痛いほど冷たい冷泉を体験できる日帰り「寒の地獄温泉」

「おんせん県」こと大分県には個性豊かな温泉がたくさんありますが、その中でも強烈なインパクトの寒の地獄温泉。

忘れられない旅の思い出になること間違いなしです。

寒の地獄温泉とは?

寒の地獄温泉(かんのじごくおんせん)は九重九湯の1つで、痛いほど冷たい温泉(13度~14度の冷泉)です。

全国の冷泉の中でも1314度を体験できるのはここくらいじゃないかなと思います。私の知る限りでは最も温度が低い冷泉です。

あまりに冷たすぎるため、冷泉が利用できるのは7月から9月の間の夏期限定で、混浴のため水着着用で入浴します。別料金ですが温かい温泉もあります。

10分~30分ほど冷泉に浸かり、ストーブのある暖房室で暖を取ってまた冷泉に浸かるというのを4、5回繰り返す入浴法が推奨されています。

寒の地獄温泉の基本情報

寒の地獄旅館の中にある冷泉ですが、日帰り入浴も可能です。

住所:玖珠郡九重町田野257番地

TEL:0977-67-3880

営業時間:【温泉】金~火10:0014:00(13:00最終受付)【冷泉】木~火9:0017:00(16:00最終受付)冷泉は7月から9月限定です。

入浴料金:【温泉】大人700円【冷泉】1時間700円・2時間1,000円・4時間1,500円・8時間2,000

泉質:【冷泉】単純硫化水素泉

冷泉の入浴料は時間制です。

冷泉の入浴時間の倍の時間を暖房室で温まるというのを4、5回繰り返すことが推奨されていますが、継続して3分間すら入浴出来ない可能性もあります。

初めての方は2時間もあれば充分過ぎるくらいだと思います。私は1時間にしました。少しせわしないですが、1時間くらいで完全に心が折れましたのでちょうど良かったです。

ロッカーは100円で返却はされません。

アクセス

くじゅう山麓にある1軒宿で、車でのアクセスでないとかなり不便な場所ではあります。

【車】大分自動車道九重ICから車で約30分

【バス】JR豊後中村駅からバスで約50分「寒の地獄」下車

寒の地獄旅館から由布市までは32km、熊本空港まで76kmです。

寒の地獄温泉の利用方法

寒の地獄温泉旅館1:受付で冷泉の日帰り入浴であることを伝え、入浴料を支払います。

2:霊泉入口付近に貴重品を預けられるロッカーがあります。100円で返却はされません。

アプローチを進み浴場の入口で靴を脱ぎます。

中に入るとすぐに飲泉場とその奥に冷泉があります。お手洗いは男性は外靴箱の横、女性は更衣室の中です。

3:中に入って左手に男女別の更衣室があります。ここで水着に着替えれば準備万端です。

鍵などもなく、入り口はカーテン1枚の更衣室ですので、貴重品は置きっぱなしにしない方が良いと思います。

現地でスタッフの方からの詳しい入浴の説明はありませんでしたが「霊泉 寒之地獄のご案内」という用紙を下さり、そこに入浴の仕方が詳しく載っています。

入浴の仕方

男性はパンツ、女性は水着またはTシャツ等を身に着けそのまま入浴します。最初の1~2分は泉温より冷たく皮膚に刺激を感じますが、これは含有薬分の関係ですから3分くらい経ちますと刺激を感じなくなり身体も楽になります。

それからは各自の体力と忍耐で入浴時間はまちまちですが、ある程度の時間が経ちますと震えが始まりますのでその時浴槽から上がり体を拭かないで別の暖房室(ストーブ)で充分あぶり込み入浴時間の倍の時間暖をとって下さい。

出典:霊泉 寒之地獄のご案内より

簡単に説明すると、最初の1、2分は冷たく、含有薬分の関係で皮膚に刺激を感じますが3分くらい我慢すると刺激を感じなります。

さらにある程度経つと、震えが始まるので浴槽から上がって身体を拭かずに入浴時間の倍の時間を暖房室で温まるようにという事です。

寒の地獄温泉レポート

今まで様々な個性派温泉を利用してきましたが、ここのインパクトは本当にハンパじゃないです。

同じ大きさの浴槽が2つ並んでいて、真ん中に仕切りがあります。1つの浴槽は10名ほどが入れる大きさで、見るからに冷たそうです。

摂氏13度から14度とのことですので雪解け水は言い過ぎですが、体感的にはそれに近いかもしれません。13、14度というと井戸水と同じくらいの温度だそうです。

片足をくるぶしまで浸けた時点で、あまりの冷たさと痛さで心が折れそうになりました。

何度か、足を浸けては上げてを繰り返しているうちに少しずつ慣れてきますが、その時点で震えが止まらず、肩まで浸かる前にひとまず暖房室のストーブ直行です。

暖房室は50度ほどに暖められていて、中央にものすごい火力のストーブが置かれています。

ストーブで肌がジリジリするほど暖を取って再チャレンジ。太もも→ストーブ、腰→ストーブ、肩→ストーブと時間をかけてようやく肩まで浸かりました。

底に大きな石がゴロゴロありますが、上に乗るとグラグラとして不安定な石もありますので気をつけて下さいね。

3分ほど我慢すれば刺激を感じなくなるということですが、3分のハードルは高いです。1分が限界でした。

冷泉に浸かったまま動かない、無の境地で悟り開いてそうなお爺さまを横目にせっせとストーブと冷泉を往復しまくりでしたw

わたし以外にもせっせとピストンしている人もいましたので、全然自分のペースで大丈夫です。

最後は冷泉で締めましたが、芯まで凍えて冷泉を出てからも暫くガタガタ震えることになりました。

暑い日なら良かったのかもしれませんが、当日は気温もあまり高くなかったので最後はストーブで締めた方が良かったなと後悔しました。

評価・口コミ

立ち寄りで寒の地獄温泉を利用された方の、じゃらん口コミ評価4.1
寒の地獄旅館のじゃらん口コミ評価4.4(2019年9月時点)

★★★★★
由布院から南阿蘇村にやまなみハイウェイを通って行く途中にある一軒宿。薪を使うのか敷地内には木の香りと温泉らしい硫黄の臭い。車を停めて玄関に向かう途中、硫黄成分が流れ込んでいるのか薄い黄色い様な小川が流れている。
もうこの時点で秘湯感がします!!
建物も手入れが行き届いているのかとても綺麗で清潔感もあり、ご飯も美味しかったです。文句なしです。
温泉と山が好きだけど、秘湯は一人じゃハードルが・・という心配もなく過ごせます。
誰と言ってもきっと思い出になるお宿だと思いますよ。オススメです。

★★★★☆
前々から気にはなっていたのですが、関西からの友人たちを連れてついに行ってきました。14度のはずが体感温度0(成分のためだそうです)の極寒地獄!
痛むほどの冷たさにしばし耐え、ストーブで暖まると、肩こりや疲れがすっきり消えるようでした。また、しばらくは汗も出ず、快適。

★★★☆☆
立ち寄りで入らせてもらいました。駐車場が決して広くはないので、大勢で行くときは乗り合わせがよいかもしれません。でもいつもそんなに混んでいないので大丈夫です。ライダーさんも結構来られます。なんといっても名物は冷泉。
13度と言われる冷泉は混浴ですがみなさん水着着用で入られています。水着の貸し出しもあるので大丈夫です。混浴の方は冷泉の隣にストーブがある部屋があり、こちらで温まりまた冷泉に入浴するというもの。混浴でないお風呂もあり、こちらには普通の温泉と小さい冷泉がついています。
混浴の冷泉のほうが断然冷たいですが、こちらの冷泉も十分冷たく、何分と入ることができませんでした。

出典:じゃらん(https://www.jalan.net)

立ち寄り湯も、旅館に宿泊して温泉利用した方も評価は高く付けている方が多いです。

敷地内は硫黄の匂いが漂い、緑に包まれたまさに山麓の宿といった情緒があります。

冷泉は、あまりの冷たさに足をつったという想像しただけで震え上がるよう口コミもあります。

じゃらんでさらに口コミを確認する

寒の地獄旅館の温泉

冷泉で凍えたあとは、温かい温泉が恋しくなります。温かい「互久楽湯」と「ちょっとぬるめの冷泉」で自律神経を整える「温冷交互浴」ができます。

ただ、こちらの温泉は14時までと営業時間が冷泉よりも短いため、冷泉も温泉も利用したいという方は早めの時間に訪問して下さい。

寒の地獄旅館に宿泊して、冷泉も温泉も心行くまで堪能するのも良いですね。ちなみにこちらの宿は「日本秘湯を守る会」の宿でもあります。

 
日本秘湯を守る会の温泉は何カ所か伺いましたが、本当に温泉が素晴らしい宿ばかりなのでおすすめです。

適応症(効能)

寒の地獄温泉は飲泉も可能です。整腸作用の期待できる飲用は、浴用とは異なる適応症ですのでどちらも是非試してみて下さい。

【冷泉浴用】水虫、田虫、皮膚病一切、慢性関節リウマチ、神経痛、神経炎、胃腸病、糖尿病、婦人病疾患一切、慢性金属中毒症、感冒予防、喘息

【飲用】慢性筋肉(関節)リウマチ、胃腸、痛風、神経麻痺、気管支カタル、常習便秘

古くは「冷泉行進曲」という歌を歌いながら冷泉に入ったそうで、寒の地獄温泉の壁には冷泉行進曲の歌詞が貼られています。

その歌詞の中に「病気平癒のためならば何のこれしき冷たかろ」という一節があります。

病気治癒のため、なみなみならぬ決意で臨んでいたことが伺えます。

ちなみにストーブで暖を取るあぶり込みも、医学的にも大変効果のある療養法だと云われているそうです。

「霊泉 寒の地獄のご案内」の用紙にとても興味深い一文がありました。

入浴3日の至4日目くらいで必ず悪い箇所に反応が現れます。その時期を過ぎますと全治効果が現れてきます。

出典:霊泉 寒之地獄のご案内より

わたしは4日目に微熱が出て、体がだるくて頭痛がして尋常じゃないほど眠く、週末2日間ほとんど寝て過ごしました。好転反応か2日間寝たら普段では考えられないほどスッキリして絶好調です。

3日間でパンチのある11カ所の温泉を巡ったので、湯あたりだろうとは思いつつも、冷たさに耐えた甲斐も決してゼロではないハズです。

ただ冷たいだけじゃなく、効能も素晴らしい「寒の地獄温泉」を是非一度体験してみて下さい。