長く使っていなかった革バッグの古臭い”におい”って分かりますかね?
完全にやらかしました。ノーメンテで放置していたバッグがくさい…。
なんていうか土のような、粘土のような、クレヨンみたいなにおい。
もしかすると、顔料のにおいかもしれません。
見た目は綺麗なのでこのまま捨てるには勿体ないし、やるだけやってダメなら潔く捨てようと革のにおい消し大作戦を決行することにしました。
最初に言っておきますが結果はいまのところ失敗です。におい消し作戦は継続中ですw
せめて犠牲になった時間と労力とバッグを無駄にしないために失敗談をアップしてみました。
天日干し
カラッとした青空の下、2日間天日干しをしてみました。
効果は、ほぼゼロ。
1日目は陰干しにしましたが、においが全く変わりませんでした。
2日目は日光が当たる場所で天日干しをしましたがやはり効果無し。
まぁ、ここまでは想定範囲内なので良しとします。
ここまでのにおいレベル
悪臭100 → 悪臭99
スプレータイプ消臭剤
次に試したのが液体スプレータイプの消臭剤です。
使用した消臭剤は「サムライイウーマン ファブリックミスト」衣類・布製品・空間用芳香消臭剤です。
水染みが出来てもイヤだし、においが混ざってさらなる悪臭へと変化を遂げることだけは避けたいところ。
ちなみに今回、におい取り大作戦を決行したバッグは中に布の裏地が付いています。
そこでバッグの内側のみスプレーすることにしました。
布部分にも移ったにおいだけでもまず取れると良いなと期待を抱いて…。
結果、中の布部分のにおいは少しだけ和らぎました。
ただ、ほとんど布部分にしかスプレーしていませんので、革部分の消臭はできていません。
総合的には改善はほとんどないです。
ここまでのにおいレベル
悪臭99 → 悪臭97
重曹パウダー
次はバッグと重曹を袋に入れて、袋の口を結んで密封させておくという方法です。
結構、ネットでも紹介されている方法ですので多少期待しつつ、いざ挑戦。

重曹を使って革の臭いを取る方法
1:お茶パックに重曹を詰める
2:大きめのビニール袋にバッグと重曹入りお茶パックを入れる
3:ビニール袋の口を結んでしっかり密封させる
4:この状態で数日間、放置する
ちなみに、重曹入りお茶パックは全部で4つ投入しました。
重曹は粉が細かいため、お茶パックの目から落ちて多少バッグに付きます。
ビニール袋から取り出す時はバッグについた重曹をよく払い落としてから取り出します。
袋を開けた瞬間に「変わらんやないかーい」と突っ込みましたが、バッグを取り出してみるとほんの少しマシにはなった気がします。
バッグをダメにするかもというリスクはないので、もし余っている重曹があれば試してみても良いかなというレベルです。
重曹自体は使い道が多くオススメですが、この為だけに重曹を買うほどの効果ではないです。
ここまでのにおいレベル
悪臭97 → 悪臭92
\重曹の使い道をたくさん紹介しています/
→重曹のすぐにでも試したくなる使い方!料理・掃除などの具体的な活用法
手洗い
多少のリスク覚悟でちょっと本腰を入れることにしました。
もういっそ、洗ってみようと。
洗剤はおしゃれ着洗剤のエマールを使って優しく手洗いしました。
洗っている途中、水がうっすら茶色く染まったので少々の色落ちは覚悟していましたが、乾燥すると目立った色落ちは感じませんでした。
革が縮んだ様子もなく、水染みも出来たりしていません。
革って意外と自宅で簡単に洗えるものだなとちょっと感動しました。
試される方は自己責任でお願いします。革専用の自宅洗い用洗剤もあります。
においはというと、劇的な変化はなし。
内側の布地の部分は完全においは消えて洗剤の良い香り。もちろん革の部分も少しはマシになっています。
さすがに洗えばにおいも消えるだろうと思っていましたが甘かったです。
まだ外に持ち出せるレベルではないです。
ここまでのにおいレベル
悪臭92 → 悪臭80
洗濯機で洗濯
面倒になってきたので、ネットに入れて洗濯機で洗ってみることにしました。
一応、少しでも型崩れしないようにバッグの中にバスタオルを入れて、さらにバスタオルでくるんでみました。
▲こちらは手洗い後のバッグ。ツヤはなくなりましたが色落ちやダメージはほぼありません。
バッグを洗濯ネットに入れて洗濯機に投入。洗剤も普通の洗濯用洗剤を使いました。
▼洗濯後、乾燥前の濡れた状態
案外、革バッグは洗濯にも脱水にも耐えられました(笑)
乾燥すると、わずかに色落ちは感じました。さらに革表面が乾燥して手触りも多少ごわついた感じに。
でも、最後に革用クリームでお手入れすれば、なんとかなるかなという感じです。
それで肝心のにおいはというと、まだまだ持ち出すには勇気がいるレベル。
何をやっても、においが完全に取れる気はしない…。
正直、もう無理ゲーじゃね?と内心思いつつも、次の作戦決行です。
ここまでのにおいレベル
悪臭80 → 悪臭70
重曹スプレーで消臭
洗濯したバッグに重曹スプレーをしてみることに。

重曹スプレーの作り方
重曹スプレーは、水100mlに対して重曹小さじ1杯を入れて重曹をしっかり溶かします。
重曹の溶け残りがあると詰まってしまいますので、ゆるま湯などでしっかり重曹を溶かしてから使うと良いです。
万一詰まってしまった場合は、ノズル部分を全てお湯につけてお湯の中で何度かシュコシュコすれば詰まりが解消されます。
ファブリックミストの容器を再利用していますが、中身は重曹を水で溶いた重曹水が入っています。
洗濯したあとクリーム等で手入れをしていない革は、気持ち良いほど重曹水を一瞬で吸収します。
砂漠に水を撒いているような気になります。
スプレーして乾くのを待ち、またスプレーというのを4回繰り返しました。
さすがに吸収された重曹水で革の内部も消臭できたのか、随分においが改善されました。
鼻をくっつけてクンクンすると、まだ少しにおいますが、これなら使えるかもしれないというレベルにまで。
というわけで、においは改善しました!!
が、ここで終わりません。においが取れたと思ったら、今度はバッグのダメージがひどいw
重曹水をしっかり吸収した革は表面も質感もガッサガサになってしまいました。
革全体のしなやかさが一切無くなり、表面だけ革用クリームを塗っても何とかなる気がしない。
ここまでのにおいレベル
悪臭70 → 悪臭50
重曹水を洗い流す
あまりに革がバリバリでガサガサになってしまったので、吸収した重曹水を洗い流すことにしました。
ところが、ここにきてガッツリ色落ちwwww
何回すすいでも水が茶色く染まり続けて、色落ちが止まりません。
どの工程の何がいけなかったのでしょうね。心当たりがありすぎて特定が出来ません(笑)
キリがないので、すすぎは適当に切り上げることにしました。
ただいま乾燥中です。乾燥したら革クリームで仕上げてみます。
なんだかんだともう3週間以上、こんなことに時間を費やしてまだ終わらないので一旦ここまでの流れをまとめました。
最終的にどこまで色落ちしたのか、革クリームでどのくらい復活するのか、においはどうなったのかを後日まとめます。