ラムネ温泉館(大分県竹田市)日帰り家族風呂｜日本屈指の炭酸泉を紹介

大分県の長湯温泉といえば、日本屈指の「炭酸泉」が人気の温泉地です。

川原にある混浴露天風呂「ガニ湯」や、洋風建築の日帰り温泉施設「御前湯」なども有名ですが、今回はメルヘンチックな佇まいと炭酸ガスの”泡付きの良さ”で人気の「ラムネ温泉館」を紹介します。

ラムネ温泉館とは？

焼き杉が用いられた白と黒のコントラストが印象的な建物は、建築家の藤森照信さんが手掛けたものです。

絵本の挿絵のようなメルヘンチックな佇まい。まるで美術館のようにも見えますが、ちなみにこちらのラムネ温泉館には温泉利用客が無料で入場できる美術館も併設しています。

長湯温泉にゆかりのある洋画家・高田力蔵の作品や、文豪・川端康成の書などが展示されています。

そしてメインはもちろんラムネ温泉。温泉に浸かっていると、全身が銀色の天然の炭酸ガスの気泡に包まれる炭酸泉が満喫できます。

炭酸泉・炭酸水素塩泉について

温泉1リットル中に1,000mg以上の炭酸ガスが溶け込んでいるものを「炭酸泉」、1,000mg未満を「炭酸水素塩泉」といいます。

ラムネ温泉館では「炭酸泉」「炭酸水素塩泉」の2種類の源泉を保有されており、どちらも愉しむことができます。

理論的に、炭酸ガスが1リットル中の温泉に溶け込む飽和量は40℃で1,000mg、50℃で900mgと言われており、ラムネ温泉館は、ほぼ飽和量の炭酸ガスが溶け込んでいると言えます。

地上に湧出した源泉が60℃を超えると、溶け込んだ炭酸ガスは急激に抜け出してしまいます。

泉温の低い炭酸泉は幾つもありますが、浴用に適した泉温30℃以上で1,000ppmを超える高濃度炭酸泉は、日本でもこのラムネ温泉館をはじめ数えるほどしかありません。

そのうえ温度や他の含有成分との兼ね合いもあり、全ての炭酸泉で炭酸ガスの泡が付くワケではありません。

ラムネ温泉では、日本屈指の高濃度炭酸泉と肌にまとわるような炭酸ガスの泡付きのどちらも愉しめます。

大浴場と家族風呂

ラムネ温泉館には大浴場と家族風呂があります。

大浴場でも家族風呂でも「炭酸泉」と「炭酸水素塩泉」の2種類の源泉を満喫できます。

大浴場

内湯は42℃のにごり湯で「炭酸水素塩泉」です。曲線のフォルムが可愛らしい浴槽。

露天風呂は32℃の「炭酸泉（ラムネ温泉）」でサウナとシャワーもあります。

画像出典：大分県観光情報公式サイト

もちろん内湯も露天も源泉100%かけ流しで、泡付きの良さは大浴場の露天風呂が1番。なかでも露天風呂の奥の湯口のところが泡付きが抜群だそうです。

家族風呂

家族風呂は内湯のみですが、こちらも大浴場と同じく42℃と32℃の源泉の湯船です。

家族風呂の炭酸ガスの泡付きは大浴場の外湯には劣るそうですが、それでも充分に泡付きも体験できました。浴槽が並んでいるので交互浴にはもってこいです。

ラムネ温泉館（家族風呂）レポート

10時から営業されており、家族風呂は整理券が発行されています。

営業開始時間前に到着した場合はまず整理券を取って下さい。（※整理券を持っている場合も9時50分には入口で待たなければいけません）

家族風呂は全部で3つあります。つまり整理券が3番以降の方は1時間以上待たないといけない可能性が大です。

わたしは平日の9時40分くらいに到着して1番をゲットできました。当日は雨でしたが、オープン前には大浴場の利用者の方も含め10名ほどの方が雨の中、傘を差して並びました。

家族風呂は浴槽が2つとシャワーが備わっています。手前が32℃のラムネ泉です。

家族風呂内のラムネ温泉の紹介文では31℃となっておりましたが、公式サイトでは32℃となっています。浸かった瞬間、少しヒヤっとする感じの温度でした。

市民温水プールが30℃くらいのところが多いそうで、確かに体感もそれくらいでした。

炭酸濃度は、なんと入浴剤バブの12倍です。

▼浴槽内は明かりで照らされています。細かい炭酸ガスの気泡が分かりますでしょうか。

最初は小さい泡が付き、そのまま数分間じっとしていると全身にびっしりと泡が付きます。

家族風呂の炭酸泉はシュワシュワーっと弾ける感じではなく、ジワジワと気泡が大きく育っていく感じです。

派手さはないのですが、全身にまとわり付くような泡付きは病み付きになります。

泡を付けては払ってと遊んでいると時間を忘れて熱中してしまいますw

そうこうしている間に成分が皮膚から吸収され血管を拡げ、血流が良くなるため体温より低い温度にも関わらず体が温まってくるそうですが・・・正直なところ、あまり温まったという感じはしませんでした。

確かに温度のわりには長く浸かっていても平気でしたが、普通にそこそこ冷えました。

でも、ほどよく冷えたところに温かい炭酸泉が最高です！

42℃ということですが、体感的には40～41℃くらいで熱すぎず気持ち良い。温かい炭酸泉のほうは泡は付きません。

炭酸イオンの働きが皮膚の炎症を抑えたり、関節リウマチ、坐骨神経痛のような痛みや運動障害を伴う疾患などに効果もあります。

家族風呂の利用時間は1時間です。温度の異なる2つの湯船に交互に浸かることで、のぼせることもなく浸かりっぱなしで、あっという間に1時間が過ぎました。

シャンプー＆コンディショナーも備わっていますが、のぼせず快適に1時間みっちり浸かっていられる温泉ですので、洗髪などは別の場所で済ませておいて時間いっぱい炭酸泉を満喫するのがおすすめです。

ドライヤーやヘアゴム、コットンなども用意されていました。

高濃度炭酸泉ですので網戸付きの大きめの窓で換気もバッチリ、空気清浄機も備わっていて安心です。

ちなみに、わたしは家族風呂を利用しましたがシュワシュワ感や泡付きをより重視される方は家族風呂より大浴場の方がおすすめです。

飲泉

炭酸泉といえば、浸かるだけでなく飲泉の効能も魅力です。

炭酸ガスが胃腸の働きを活発し、温泉を飲むことで胃腸病、肝臓病、便秘に効果があるだけでなく、利尿効果により痛風、尿管結石、膀胱炎、糖尿病、慢性胃腸炎にも効果があります。

1回100～200cc、1日200～1000ccが適量といわれていて、飲みすぎるとお腹がゆるくなってしまいます。

爽やかなラムネ味を想像しているとビックリするほど、味はラムネとかけ離れています。

ひとくち口に含んだ瞬間に、鉄分が全面に押し出されたミネラル感？マグネシウム感？

端的に言えば、錆びた鉄の味のような苦みのある味です。

温泉治療学研究をされている九州帝大の松尾武幸博士は長湯温泉を「飲んで効き　長湯して利く　長湯のお湯は　心臓胃腸に血の薬」と詠われています。

ごくごく飲みたくなるような美味しさではないのですが、良薬は口に苦しと言いますしね。

館内では効能の多い長湯温泉がボトリングされた硬水ミネラルウォーターも販売されています。

インターネットで購入することもできますので興味のある方は是非。

→長湯温泉水マグナ「MgNa」1800

評価・口コミ

ラムネ温泉館を利用された方のじゃらん口コミ評価4.3（2019年9月現在）

★★★★★
入っているとさすが日本一の炭酸量、銀色の泡が全身を覆い身体が温かくなってきます。ぬるーいお湯なのにこれまでにない燃焼感、ダイエットにいいというのもわかります。
近くなら毎日でも通いたい、近所に住んでる人がうらやましいと湯船の中でつぶやいてる方がいましたが全く同感。たった500円の入浴料金も童話の世界を思わせるような不思議な建物も魅力的です。

★★★★★
長湯温泉は、長く入る温泉と言いますが、まさにその通りの温泉でした。 普段のお湯と比べると低い温度の湯だったので、初めは寒かったのですが、肌に炭酸の泡が付いてくるにつれて身体が慣れてきて、次第にはしっかり温まってきます。そして驚くことに、この泡が弾力のある泡で、肌がしっとりしてくるのです。これは、長湯温泉でしか味わえない素晴らしい効能だと思いました。 大分には数多くの有名な温泉がありますが、長湯温泉はまた訪れたいと思う温泉でした。 売店ではラムネ温泉館のオリジナルキャラクターのグッズがあります。タオルはお土産にもなりますよ。 追加情報 休日の午後に訪れたのですが、かなりのお客さんがいました。

★★★★★
飲泉がありいつもゴクゴクいただきます。
早いときは当日から面白いくらい便秘解消できます
露天風呂に炭酸泉がプクプクわいてるところがありそこに顔をつけたらはじめはしみるけど効いてる証拠と地元の方に教えていただきいくたびに実践してます

★★★☆☆
GW位の時期はラムネ温泉入りやすいけど
冬は寒くて、ホントは長く入りたいけど…トイレが着替えないといけないにで…
関連宿に泊まると、日帰りオープン前の早い時間に入れるので空いてて良い
日帰りオープン後の暖かい時期は混んでます

★★☆☆☆
非常に面白い温泉なのだが、湯船が狭い。
外の、炭酸泉は、４人が寝そべると最も炭酸濃度の高いところが埋まってしまう。
しかも温度が低いから、一度居座るとなかなか場所を譲ってはくれない。
内湯も狭い、４～５人が足を伸ばすといっぱいになる湯船が３つしかない。
そんなあぶれた人用にサウナがあるのかもしれないが、これも狭い。
あの閉塞感で、長湯温泉はありえないネーミングだと思う。
人が多すぎて、温まれず、風邪を引きかけた。

泉質については、高く評価されている方がとても多いです。

ただ混雑していてゆっくり出来なかったという口コミや、冬は寒すぎるという口コミもちらほら見受けられます。

ラムネ温泉館の基本情報

ラムネ温泉館の基本的な情報です。

皮ふの酸素増加作用や、コラーゲンの生成を助けて肌の潤いを保つ、天然保湿成分のメタケイ酸も多く含まれ、美肌効果が期待できます。

湯上りの肌はしっとりすべすべになりました。

アクセス

・大分市内から県道412号経由で60分
・湯布院ICから湯平温泉経由で45分

大分方面から

県道30号線「長湯山脇三叉路」を左折。橋を渡り左折後すぐ。

竹田方面から

国道57号「竹田市会々七里」の交差点を県道47号線に入り、まっすぐ長湯方面へ。県道30号線を右折し、「長湯山脇三叉路」を右折。橋を渡り左折後すぐ。

久住方面から

国道442号より県道30号線に入り、長湯方面へ。「長湯山脇三叉路」を左折。橋を渡り左折後すぐ。

特徴のある外観ですのですぐに分かります。車以外でのアクセスは不便かなと思います。

専用の無料駐車場があり、駐車台数は30台となっていますが混雑時は、駐車場待ちも発生するようです。

＼他にも個性豊かな大分県の温泉を紹介しています。／