我が家には大学生と高校生の息子がおりますが、なかなか脳みそが残念な仕様になっています。
子どもが小中学生の頃は、塾に頼り切りにならずに自宅でもなんとかせねばと色んな勉強法を試しました。
その中で「これは!」という成果のあった勉強法を紹介します。
最初に言っておきますが、勉強が苦手な子ども向きの勉強法であるということと、親の負担は「大」です。
なので、面倒くさくなって私は続きませんでした(笑)
成果のあった勉強法
どんな勉強法かというと、自宅で子どもに先生になってもらって授業をしてもらう。
たったこれだけですが家庭学習の中で、我が家では最も効果がありました。
とりあえず「授業式勉強法」と名付けます。
授業式勉強法とはどうやるの?
1回30分や「日清戦争から日露戦争まで」というように時間や範囲を決めて子供に先生になってもらいます。
この時、教える方(子ども)も、教えられる方(わたし)も、教科書や資料を手元に置いておきますが、教科書を読んでもらうのではなく子どもの言葉で授業をしてもらいます。
この”子どもの言葉で”というのが重要で、要約したり、言葉を置き換えたり、分かりやすく説明するというのはきちんと理解していないと出来ないからです。
ちなみに、この授業式勉強法はゴールを「授業が出来る程度の理解度」に設定していましたので、平均点か平均よりやや上くらいまでを目指す勉強法です。
授業式勉強法で気を付けること
授業式勉強法をやってみて、気を付けていた点を紹介します。
教えて欲しいアピールをする
勉強に付き合ってやる感を出さずに、お母さんにも教えて欲しいアピールをします。
とにかく授業式学習法をしようと思ったらこれが大前提です。
子どもに「仕方ないなぁ、教えてあげよう」って思わせるところから始めます。
教科書を見ながら子どもの授業を受けない
教科書を見ながら子どもの授業を受けると、「お母さん、答え知ってるやん」ということになってしまいます。
答え合わせをされながら授業をするのは、子どもにとってはテストされているのと同じことで教科書通りの授業をしようとします。
何も知らないお母さんに教えようとすることで、子どもが分かりやすく説明するためにどうすれば良いか考え始めます。
そうすることで、子ども自身が自然と理解を深めていきます。
口を挟まない
子どもがあまり理解できていないところは、ふわっとごまかしたり、突っ込みどころ満載の授業をするワケです。
つい口を挟みたくなりますが、一先ずフムフムって聞きます。
途中で「それ間違ってるけど」と口を挟んでしまうと、そもそも授業が成立しなくなって普通の勉強になってしまうのと子どものモチベーションも下がってしまいます。
間違いを指摘するときは「それって〇〇ってこと?」という風に質問形式で投げかけて一緒に確認するという手段を取ります。
授業式勉強法のメリット
授業式勉強法をして、これは良かったなと思うメリット。
授業をしっかり聞いてくる
自分がもう一度、授業をしないといけないので学校での授業をしっかり聞いてくるようになった感じがあります。
事前に「じゃあ明日は理科を教えて」と決めておく方がより効果がありました。
子どもの理解度が確認できる
こちらが教えていると、どこまで理解しているのかが分かりにくいですよね。
「分かった?」って聞いて「よく分からん」、「分かった」っていう子どもの返事、要するに子どもの自己申告で理解度を判断しがちです。
でも授業式勉強法だと、何が理解できていないのかがすぐに分かります。
授業式勉強法のデメリット
授業式勉強法のデメリットはとにかく面倒なことですが、具体的に挙げていきます。
時間が取られる
洗濯物をたたみながら程度なら可能かもしれませんが、授業を受ける姿勢を見せないといけませんので、何かをしながら片手間にはできません。
しっかり向き合って勉強する必要がありますのでその分、時間を取られます。
たかが30分と思っていましたが、続けるのは結構大変です。
事前に自分も勉強が必要
子どもから授業を受ける時に、教科書を見て答え合わせをしながら進めると、自分が教える側に回ってしまいます。
教えて欲しい姿勢を見せるためには、授業を受けながら教科書での答え合わせは出来ません。
とはいえ、子どもの言ってることが本当に正しいのか判断が出来ないといけませんので事前に予習をしておく必要があります。
授業をする子ども以上に理解しておく必要がありますので、私も仕事の昼休みとかにネットで勉強範囲を予習していました。
もうなんなら私が変わってテスト受けたいわって思いながら勉強していました。
バカ息子共めーって思いつつ勉強していると、なんか腹が立ってきますのでそんな時は深呼吸して下さい(笑)
モチベーションが上がらない時の裏ワザ
ここまでやっても子どものモチベーションが上がらないって場合もあります。
特におすすめはしませんが正直な話、我が家は「授業料」という名目で子どもにお小遣いまで支払っています(笑)
子どもなので金額はかなり少額ですが「お金取ってんだからしっかり授業してよ」って言えるメリットはありました。
これが正しいかどうかは知りませんがw
成果は?
自宅で授業をした範囲はしっかり成績に反映されました。
テスト用紙を見ると自宅で授業をした範囲はマルがたくさんで、一方していない範囲は今まで通り「・・・。」っていう具合です。
きっと続ければ全体的な成績の底上げに繋がっていったであろう道筋も見えた気がします。
が、途中で挫折しました。
ちなみに我が家が辞めていった経緯は、わたしが面倒になって兄弟で授業をやらせようと画策したのですが、もう授業がグダグダ(笑)
兄弟でやると、授業をする側の承認欲求も満たされないようでモチベーションダウン。
家族みんな「もういっかw」みたいな雰囲気になって終了しました。
勉強に限らず我が家は色んな取り組みをしますが、毎度こんな感じで終了していきます(笑)

まとめ
うちの子このままじゃヤバい、なんとかしないといけないとは思うけど、言っても聞かないし、自分は何も出来ることはないし、どうすれば良いか分からないと焦って切羽詰ったお母さん。
そんなお母さんに、ぜひ1度試してみて欲しいなと思います。
この授業式学習法だと自分自身も勉強しないといけません。
そうすると「何も出来ることがない」っていうイライラが落ち着くというメリットもあります。

- なんとかしないといけないど、何をすれば良いか分からない
- 子どものためなら頑張れるというお母さん
- 基本が出来ていない子に、なんとか基本を身に付けさせたい