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うさぎ島完全ガイド|大久野島に行く前に知っておきたい情報満載!

大久野島は戦争中、極秘に毒ガス製造が行われていたことから「地図から消された島」で、島内には砲台跡や毒ガス貯蔵庫跡、発電場跡など貴重な遺跡が点在しています。

現在は国立公園にも指定され、700羽以上のうさぎが暮らす「うさぎの楽園」です。

「うさぎ島」とも呼ばれ、多くの観光客が訪れる広島県でも人気の観光地。

今回はそんな大久野島に行く前に知っておきたい「大久野島を100%楽しめる過ごし方」や「島内の見どころ」についてまとめてみました。

大久野島への行き方(アクセス)

大久野島は広島県と愛媛県の間に浮かぶ周囲を海で囲まれた小島です。

大久野島へ行く際はフェリーか客船を利用します。

▲(上)大三島フェリー (下)休暇村の客船

広島県の忠海港と、愛媛県しまなみ海道の途中にある大三島の盛港から大久野島行きの船が出ています。

旅客運賃は忠海港からも盛港からも大人310円・小人160円(往復大人620円・小人320円)で乗船時間は約15分です。

▽大久野島へのアクセスはこちらで詳しく説明しています。

うさぎ島で有名な大久野島への行き方(アクセス)・フェリー・駐車場情報・混雑状況「うさぎ島」で有名な大久野島は瀬戸内海に浮かぶ周囲約4kmの小さな島です。 海を臨む景観も素晴らしく、島内のいたるところでうさぎと...

 

大久野島の送迎バス

フェリー(客船)は大久野島の「第一桟橋」と「第二桟橋」に到着する便があります。

どちらの乗船場に到着しても送迎バスが待っています。

▲送迎バスは大久野島で唯一の有人施設である「休暇村本館」まで乗せてもらえます。

第二桟橋から休暇村本館までは約1km。バスの乗車時間は5分弱で、休暇村の宿泊客でなくても無料で利用できます。

第二桟橋から休暇村本館まで歩いて行く場合は20分ほどです。

送迎バスには乗った方が良い?

大久野島は周囲約4km、一周歩いても60分~70分ほどの小さな島です。

ただ、うさぎと触れ合いながら観光していると2、3時間があっという間に過ぎますので時間は余裕を持って計算しておくと良いです。

充分な観光時間があり、島内を徒歩でまわろうと決めている場合はバスに乗らなくてもOKです。

レンタル自転車を利用したいという方は、送迎バスに乗ってまずは休暇村本館に向かって下さい。

まだ具体的にどこを見てまわるか決まっていないという場合は、とりあえずバスに乗って休暇村まで行ってから考えると選択肢が広がりまります。

休暇村本館 多目的広場

休暇村本館に到着したら、大久野島での過ごし方について決めます。

うさぎメインで楽しむ(1時間半~)

休暇村前の多目的広場には普段からたくさんの観光客がいるため、うさぎもエサを貰うために広場に多く集まっています。

島内のいたるところにうさぎはいますが「多目的広場」「ビジターセンター」「第二桟橋」あたりが比較的多いです。

たくさんのうさぎと触れ合えればそれで良いという方は、多目的広場からスタートしてバスの送迎ルートを第二桟橋まで引き返すと、うさぎの多いゾーンを満喫できます。

距離は1kmほどですが、うさぎにエサをやりながら、のんびり歩いて約1時間半ほどでした。

途中、毒ガス資料館も通りますので時間に余裕があれば立ち寄ってみて下さい。

徒歩で島内一周(3時間~)

大久野島は周囲約4.3km、外周路は約3kmです。

西日本豪雨災害の影響で島の中心に近い中部砲台跡やその近くの展望台などに続く遊歩道は、すべて通行止めとなっています。(2019年10月現在)

時間に充分な余裕のある方は、休暇村本館前から出発して島内をぐるっと周ると「砲台跡」や「発電所跡」などの遺跡とともにうさぎと触れ合うことができます。

外周路は約3kmですので、さくさく歩けば1時間ほどですが途中うさぎにメロメロになって足止めされてしまいますので、3時間くらいで考えておくと良いと思います。

レンタル自転車で島内一周(2時間)

歩いてまわるのはしんどい、あまり時間はないけど大久野島の美しい景色や貴重な遺跡も見ておきたいという方はレンタル自転車の利用がおすすめです。

事故防止のため、外周路は時計まわりで走行します。

ゆっくり1周すると30分ほどです。

レンタル自転車は2時間ごとの料金設定になっているので、2時間以内を目安にまわると良いです。

うさぎにえさをあげながら遺跡めぐりをするのにちょうど良い時間です。

レンタル自転車について

レンタル自転車は本館のフロントで受付をします。

レンタル自転車 料金

【ノーマル自転車】
2時間 600円(休暇村宿泊者400円)

【電動アシスト付き自転車】
2時間 800円(休暇村宿泊者600円)

子ども用自転車(16インチ、20インチ)、ノーマル自転車、電動アシスト付き自転車などがあります。

電動アシストは必要?

大久野島を一周する際、のぼり坂は一ヶ所だけです。

かなり急なのぼり坂ですので、電動アシスト付き自転車でなければ降りて自転車を押さないといけません。

ただ、この坂道以外は平らな道ばかりですので電動アシストが付いていなくても快適に自転車で島内一周できました。

島内は、道幅が狭い箇所や歩いて観光している方も多く、うさぎが飛び出してくることもありますので常に徐行運転です。

ですので個人的にはノーマル自転車で充分でした。

大久野島内の施設・観光スポット

大久野島の戦争中の遺跡や、島内の施設について紹介していきます。

休暇村本館

レストランや喫茶などもあり「ウサギのはなくソフト」という名前のソフトクリームも人気です。

またオリジナル兎人グッズやお土産物が販売されている売店、日帰り入浴ができる温泉もあります。

思う存分、大久野島を満喫したいという方はこちらで宿泊もできます。

長浦毒ガス貯蔵庫跡

大久野島では1929年から終戦までひそかに毒ガス製造が行われていました。年間生産量は多いときで1500トンと言われています。

その毒ガス貯蔵庫の一つが、この「長浦毒ガス貯蔵庫」です。

コンクリートの内側が黒く焼け焦げているのは当時、火炎放射器で焼却した跡だそうです。

発電所跡

毒ガス工場の電力を賄った発電所で、島内でもひときわ大きい廃墟です。

発電所跡の中は立ち入り禁止ですが、建物の前までは行くことができます。

老朽化がすすんでいますがとても迫力ある建物です。

毒ガス資料館

毒ガス資料館 基本情報

入館時間:9:00~16:00
入館料:100円(19歳未満50円)

歴史の事実を今に伝える世界でも珍しい毒ガス資料館です。

過去の過ちを繰り返さないためにとの願いを込めて提供された、当時の貴重な資料などが展示されています。

ビジターセンター

ビジターセンター 基本情報

定休日:水曜日
入館時間:9:00~16:00
入館料:無料

ビジターセンターは大久野島の自然環境情報や瀬戸内海の自然について展示、解説している施設です。

ビジターセンターの近くにはうさぎの耳の形をした集音器があり、波や風の音、船のエンジンの音なども聞くことができます。

キャンプ場

キャンプ場 基本情報

サイト利用料:1,050円(管理費1人420円)
駐車場:無料駐車場10台
場内設備:管理棟・サニタリー棟・炊事棟・自販機・ファイヤーサークル・多目的広場

フリーサイトテントの他に、食事や貸出用具も全てセットになった手ぶらでOKな設営済みテントもあります。

予約は休暇村公式ホームページからできます。

えさを忘れずに準備

うさぎとの楽しい時間を満喫するために忘れてはいけないのがえさです。

えさがなくなった時点で、うさぎはまったく相手にしてくれませんw

島内では、うさぎのエサは販売されていませんので忘れずに持参して下さい。

うさぎに与えて良い食べ物、悪い食べ物

本来、うさぎの主食は牧草だそうです。

牧草(チモシー)、ペレットなどを準備されている方もいましたが、スーパーで手に入りやすい食材で、与えて良い食べ物、悪い食べ物を紹介しておきますね。

○うさぎに与えて良い食べ物
にんじん、ブロッコリー、小松菜、チンゲン菜、パセリ

×うさぎに与えてはいけない食べ物
いも類、ネギ類、アボカド、白菜、ピーマン、ほうれん草

わたしは2人分でにんじん4本をスティック状に切って持参しました。

ちょっと準備は大変ですが、にんじん4本分もあればケチらずえさをあげることが出来て、充分にうさぎとの触れ合いを楽しむことが出来ます。

もし事前にえさを準備ができなかったという場合は、忠海港のフェリーの乗車券売り場の隣にあるお店で販売もされています。

大久野島で気をつけること

せっかくの楽しい時間をトラブルやハプニングで台無しにしたくないですよね。

というわけで大久野島で過ごす際に気を付けたいこともまとめてみました。

時間

うさぎに夢中になっていると、本当に時間を忘れてしまいます。

気が付くと、すっかり辺りが薄暗くなっていました。

ちなみに前回、訪問した時も予定を大幅にオーバーして、あとのスケジュール調整が大変でした。

宿の予約や次の予定がある場合は、あらかじめ携帯のアラームなどをセットしておくと良いと思います。ホントに。

帰りの乗船場

気を付けたいのが、帰りの乗船場です。二ヶ所ありますので、次の便がどちらの乗船場かしっかり確認しておいて下さいね。

日中は基本的に第二桟橋ですが、夕方の遅い便は第一桟橋からでないと乗船できません。

船の時刻表と乗船場(休暇村HP)

平日の船舶の時刻表
土日祝日の船舶の時刻表

うっかり第二桟橋で待っていると帰れなくなりますので気を付けて下さいね。

うさぎとの触れ合い方

大久野島のうさぎは、野生ですので怪我や病気をしても病院に連れて行ってもらえません。

そこで大久野島でのうさぎとの触れ合いを愉しむために注意が必要なことがあります。

追いかけない・抱きかかえない

うさぎを追いかけたり、抱きかかえたりするのはNGです。

追いかけなくても、えさの入っているビニール袋などのカサカサという音を聞きつけて、うさぎの方から寄ってきてくれます。

食パンやお菓子を与えない

うさぎは食パン、スナック菓子、サツマイモなどの芋類を食べると体調を壊してしまうのでうさぎにあげて良いもの、いけないものをきちんと確認してからあげます。

うさぎの飛び出し注意

えさを貰いに、木陰などからピョンとうさぎが飛び出してくることがあります。

特に自転車に乗る際は、いつでもすぐに止まれるようにスピードの出し過ぎに注意して下さい。

島内のいたるところで海を臨める抜群のロケーション、独特の雰囲気がある戦争時代の遺跡、愛くるしいうさぎ達と大久野島は本当に魅力溢れる観光スポットです。

まだ行ったことのないという方は是非一度、足を運んでみて下さい。