最近、ものすごく不思議で面白い体験をしました。
「なで石」ってご存知ですか?
撫でると軽くなって、叩くと重くなるという石があるんです。
「それって単なる思い込み…」という方にこそ是非、試してみて欲しいなということで今回は、なで石とその周辺の観光スポットについてまとめてみました。
「なで石」ってどこにあるの?
なで石のある場所は奈良県天川村「龍泉寺」というお寺で、昭和レトロな雰囲気が魅力の洞川温泉街から歩いてすぐの場所にあります。
〒638-0431 奈良県吉野郡天川村洞川494
真言宗醍醐派大本山 大峯山 龍泉寺
大峯山の登山口洞川(どろがわ)にある大峯山龍泉寺は、真言宗修験(当山派)総本山醍醐寺の大本山であり、大峯山寺の護持院でもあります。
無料駐車場(約20台)あり。(ただし駐車場は利用不可な日もあるそうです)
「なで石」ってどんな石?
両手で抱える程度の大きさの石ですので、それなりに重いです。
なで石の後ろの立て看板には、こう書かれています。
洞川の伝承 なで石
なでると軽く持ち上がり、叩いて持ち上げると重くなると言う龍泉寺に古くから伝わる不思議な石。石が持ち上がるか持ち上がらないかで願いの成就を占った石占(いしうら)と呼ばれる古い占いの名残で「重軽石(おもかるいし)」とも言われている。
生き物に心があるように、石にも心がある。常にこの石をなでる時のような気持ちで何事にも接することをこの石は教えてくれているのではにないでしょうか。
出典:龍泉寺 立て看板より
実際に試してみた
何もせずに15cmほど持ち上げてみたところ、見た目から想像する程度の重さです。
ゆっくりとおろして、今度はムツゴロウさんの気持ちになってヨシヨシと撫でまわしてから持ち上げます。
すると何もせずに持ち上げた時と比べると、少し軽くなった気が!
おっ!とは思いつつも、まぁでも正直こんなもんかなという程度でした。
驚いたのは、この後。
ペシペシっと何度か叩いてから先ほどと同じ感じで持ち上げようとすると、めちゃくちゃ重い!!
何度も挑戦しましたが、どう考えても重さが変わっているとしか思えないほどです!
いやいやいやいや、重さが変わる訳ないから。それはプラシーボ効果と言って思い込みによるもので…って思いますよね。
そうなんです。わたしもそう思っているんです。
でも、そう思っているにも関わらず重さが違って感じるから面白い!!!
重さの変化を実感する人は何割くらい?
なで石の横にベンチがあるのですがそこに座って、色んな人がなで石を持ち上げるのを眺めてみました。
人がやっているのを見るのも楽しいものです。
Youtubeとかにも動画があるので、興味のある方は一度見て下さい。
ちなみに近くの洞川温泉の宿で一泊して、翌日もまた懲りずに龍泉寺に立ち寄りました(笑)
2日で合計20人ほどが、なで石を持ち上げるのを見ましたが私が見た限りでは9割ほどの人は重さの違いを実感しているリアクションでした。
やっぱり撫でた時より、叩いた方が分かりやすくて、持ち上がらなくて「ぬふっ」って笑っちゃう人とか、「なんでー?!」ってテンション上がる人とか。
ちなみにグーでポカポカ叩く人もいましたが、効果は同じみたいでした。
またまたーって思う方は、洞川温泉に行かれる際は是非、龍泉寺に立ち寄ってみて下さい。
洞川温泉(龍泉寺周辺)の魅力
洞川温泉は、なで石のある龍泉寺以外にも魅力がたくさんあります。
最近運動不足だし”たまに歩かないと”とは思いつつ、ただ歩くだけじゃつまらないという方にもオススメです。
昭和レトロな温泉街|行者さん通り
洞川温泉の魅力といえば、まずは温泉街の雰囲気。
標高約820mほどの高地にあり、関西の軽井沢とも呼ばれる避暑地です。
冬はスタッドレスタイヤ、チェーンが必要です。
紅葉がとても奇麗なので、個人的には紅葉シーズンのお出かけがオススメ。
あと水がキレイで、ホタルも見られるそうです。満点の星も見られました。
関西最大の面不動鍾乳洞
面不動鍾乳洞は、無料駐車場がありますが台数がかなり少ないです。(4台分程度だったと思います)すぐに空きそうな雰囲気でもなかったので、洞川温泉センターの有料駐車場に車を停めました。
鍾乳洞の入口は徒歩8分ほど登山道(階段)をあがった山の上にあります。
わたしは往復500円(片道300円)のトロッコを利用しましたが、かなりの急勾配で(もしブレーキが壊れたらどうやって飛び降りよう・・・)っていう想像が止まらず、そういった意味でもスリリングでした。
鍾乳洞は”関西最大”といっても結構サクっと見終ります。
ゆっくり歩いて15分ほどでした。よほど混雑していなければ、30分かかるということはまずないと思います。
鍾乳洞の中は平均気温が8℃だそうで、季節や服装によっては肌寒く感じるかもしれません。
足場が悪いというほどではありませんが、歩きやすい靴がおすすめです。
鍾乳洞の中は色が次々に変わるライトアップが印象的。
ライトアップを幻想的と感じるか、人工的と感じるかは意見が分かれそうな気もしますが、個人的には入場料400円ですし、サクっと立ち寄るのには良いのではというのが率直な感想です。
ニジマスのエサやり|ごろごろショップ
温泉街にある「ごろごろショップ」でニジマスのエサが100円で販売されています。
お店のすぐ横の橋の上からニジマスにエサやりができます。
大きいニジマスがわらわら集まってきてこれが意外と楽しい。
結構エサの量が多くて最後はやっつけでしたが、小さいお子さんは喜ぶと思います。
かりがね橋
龍泉寺山と大原山に架けられた長さ120m、高さ50mの大吊り橋「かりがね橋」です。
龍泉寺から、かりがね橋に続く横道もありますが、わたしは洞川川魚センターの脇にある見落としそうな小さい橋を渡って向かいました。
上の写真の右下が、かりがね橋に向かう山道です。
メジャーな観光地の遊歩道ように整備されておらず人もほとんどいないので自然を満喫できます。
道が合っているか多少、不安になりつつも歩くこと10分足らずで、かりがね橋に無事到着しました。
かりがね橋は谷瀬の吊り橋なんかと比べると全然怖くないですし、高いところが得意ではないわたしでも普通に渡りきることが出来ました。
時間があれば、かりがね橋から徒歩7、8分のところに展望台もあります。
何が見えるというわけでもなかったのですが、かりがね橋だけでは物足らずもう少し歩きたいという方は立ち寄ってみても良いかもしれません。
まとめ
出典:洞川温泉観光協会
足跡マークが今回紹介したところですが、洞川温泉は、徒歩圏内に観光スポットがぎっしり詰まっています。
こちらからPDFで洞川マップをダウンロードできます。
川の水もきれいで、昭和レトロな温泉街は雰囲気もよく、ちょっと山道に入るだけでがっつり自然も満喫できます。
そして洞川温泉に行かれる際は、是非、忘れずに龍泉寺の「なで石」を持ち上げてみて下さいっ!